概要
アフィニティ・マチュレーション(Affinity Maturation)は、まだ親和性成熟といいます。抗体と標的抗原への結合強度を向上させるために使用されます。抗体最適化方法の1つです。 これは、哺乳動物のB細胞における体内でのソマティックハイパーミューテーションとクローン選択によって自然に行われますが、治療目的のために実験室内でのミュータジェネシスと選択によっても行われることがあります。
FCMES-AM
™(Full Coverage Mammalian Expression System for Affinity Maturation)は、Biointronの特許プラットフォームです。CDR領域内の各アミノ酸は、システインとメチオニンを除く17種類のアミノ酸に均等な割合で変異させます。クローンは哺乳類系で発現され、最初のテストとしてELISA結合アッセイが実施されます。これに続いて、さらなる親和性測定のためにSPR(surface plasmon resonance)またはFACS(fluorescence-activated cell sorting)が行われます。
特長
- CDR領域の非バイアス部位飽和変異導入法
・全てのCDR領域をカバーします。
・その他の17種類のアミノ酸が同じ頻度で出現します。
- 高効率スクリーニング
・少なくとも5倍以上の親和性向上を保証します。
・アフィニティ・ランキング ELISA/SPR/FACS
- 短納期
・6~8週間
・哺乳類HTP発現系
作業フローチャート(fig.1)
サービス詳細
| ステップ |
詳細 |
納品物 |
| 配列デザイン |
・CDR領域におけるノーバイアス部位飽和変異誘発(CDR領域の各アミノ酸について17個のアミノ酸変異体すべて) |
/ |
| ホット・スポットの特定 |
・哺乳類におけるハイスループット発現システム(FCMES-AM™)
・ELISA検出 |
・ELISA測定結果 |
| ホットスポットの組み合わせ |
・哺乳類におけるハイスループット発現システム(FCMES-AM™)
・ELISA検出 |
・ELISA検出 |
| 抗体発現とアフィニティー検出 |
・抗体発現とアフィニティー精製
・Biacore Full KDまたはFACSによるアフィニティ確認 |
・精製抗体
・プラスミド配列
・アフィニティー検出結果 |