概要
リコンビナントタンパク質の産生は必ずしも単純で容易なものではありません。膜タンパク質、毒性を有するタンパク質、さらにイオンチャネルタンパク質など、一部のタンパク質は発現させることが困難です。タンパク質の発現や精製には多くの要因が影響している可能性があり、産生プロセスの最適化は労力と時間を要する作業です。この最適化や産生規模のスケールアップに伴う様々な問題に対応するため、ジェンスクリプトジャパンでは、専門的知識と技術を基盤としたバクテリア発現系タンパク質産生サービスを用意しており、最先端のソリューションを提供します。
ジェンスクリプトジャパンでは、1つの万能な発現系で単純にタンパク質を産生することは行っていません。タンパク質の特性は多様であり、コドン最適化から遺伝子合成、小スケールでの発現評価、生産のスケールアップ、さらに産生タンパク質の精製に至るまで、工程ごとに対応した必要な処理を行っています。ジェンスクリプトジャパンの ”Plug and Play” モデルでは、状況に応じた最適なサービスを選択することができます。プロジェクトを進めるに際し、お客様の最終目的やご予算、秘密保持などの背景を充分に理解し、進捗を随時報告することでパートナーとして密に協働致します。この革新的な BacPower
™ カスタムタンパク質産生サービス(および必要に応じた FoldArt タンパク質リフォールディング技術の適応)により、これまでに10,000件のリコンビナントタンパク質発現に成功し、お客様にご希望のタンパク質を提供してきました。プロジェクト成功率は>92%であり、キナーゼ、サイトカイン、さらに困難とされる膜貫通型タンパク質やイオンチャネルタンパク質など、多岐に及ぶタンパク質を産生/精製してきました。また、頻繁に使用されるE.Coli発現系に加え、低エンドトキシンレベル(<10 EU/mg)、またGRAS(generally regard as safe)タンパク質の発現や分泌タンパク質の発現に理想的な、
B. Subtilisによる発現プラットフォームも追加致しました。
SC1318:
E.Coliでのタンパク質発現、SC1318B:
B. Subtilisでのタンパク質発現
特長
- 困難なタンパク質産生などに最適
- ご要望を満たす柔軟なテーラーメードサービスを低価格で提供
- 短納期:最短4週間で精製タンパク質を出荷
- 最先端技術を使用:OptimumGene 遺伝子設計、BacPower™ 発現系、FoldArt タンパク質リフォールディング技術
- One-stopサービスプラットフォーム:遺伝子合成からタンパク質産生まで
サービス内容
遺伝子合成 |
サブクローニング |
発現の最適化 |
パイロットスケールでの発現評価と精製 |
タンパク質リフォールディング |
タグの除去 |
SDS-PAGEとウェスタンブロッティングによる評価 |
HPLC |
質量分析による評価 |
LC-MS/MSによる分析 |
サイズエクスクルージョンクロマトグラフィーによる分析 |
N-末端シークエンシング |
エンドトキシン除去 |
タンパク質の多段階精製 |
アイソトープ標識タンパク質産生による評価 |
タンパク質の大規模生産 |
プロトコールの移行 |
産生タンパク質の活性試験 |