電子顕微鏡試料用 真空電子染色装置

ID:K03482

電子染色が安全!簡単に!危険な手作業はすべて自動化。様々な安全対策を取り入れ、誰でも安心して操作できます。

電子染色法は高分子の特定部位(C=Cの二重結合など)と重金属を結合させることにより、電子が「透過しやすい」、「透過しにくい」という差をつくることによって電子顕微鏡画像のコントラストを向上させる手法です。
染色剤として使われる四酸化ルテニウム(RuO4)と四酸化オスミウム(OsO4)は、常温で昇華あるいは気化する物質のため、容易に有機物と結合し、毒性が高いことが知られています。そのため、従来の電子染色法は、大気中で行うため、ドラフト内で行う必要があり、安全面で危惧されていました。また、染色を終了したつもりでも、試料内部にたまった染色剤がなかなか抜け切れず過染色が起こり、脱落あるいはひび割れてしまうことがありました。

真空電子染色装置は真空チャンバー内に試料を設置し、四酸化オスミウムガスや四酸化ルテニウムガスを真空チャンバー内に導入させて行う、まったく新しい真空電子染色法(特許取得済)を採用しています。タッチパネルによる簡単なセットアップだけで、作業はすべて自動化。また、様々な安全対策が取り入れられ、初めての方でも安全に安心してご使用頂けます。自動化による効果は安全面だけでなく、個人差によるバラツキやミスをなくし、電子染色自体の再現性も大幅に改善することができます。販売開始以来、多くの分析センターや研究機関等で導入されています。

仕様

シリーズ 4チャンバータイプ 1チャンバータイプ
型番 VSC4TWDH VSC1R1H
本体のサイズ
(W)x(D)x(H)mm
610×445×510(突起部除く)450×425×445(突起部除く)
重さ 約50kg約30kg
電源 単相 AC100V 50Hz/60Hz 12A単相 AC100V 50Hz/60Hz 10A
操作/表示部 7型ワイド液晶タッチパネル
(WVGA;800×480/約1,677万色/128MB)
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チャンバー数 4(上部ガラス製)1(上部ガラス製)
チャンバー内寸法 86(Φ)×50(H)mm
昇華室ポート 1
使用ガス 四酸化オスミウム(OsO4)の昇華ガス 或いは、四酸化ルテニウム(RuO4)の気化ガス
(四酸化ルテニウムの使用には、オプションのルテニウム昇華室が必要です。)
オスミウム昇華室 残量確認窓付密閉脱着構造(脱着後冷凍保存可)
ガス導入系 OsO4アンプルを昇華室で割断或いは、RuO4瓶を昇華室(オプション)に導入し、昇華・気化ガスを電磁弁制御により導入
ガス導入量 13段階の濃度設定可能
*但しオスミウム染色は10段階まで
10段階の濃度設定可能
4つのチャンバー
個別の染色濃度変更
可能 *ただし、時間は一定-
4つのチャンバー
個別の染色時間変更
可能 *ただし、濃度は一定-
試料加温機構
(OsO4
場合のみ)
室温~70℃(チャンバー個別に設定可能)室温~70℃
染色時間 0時間1分~17時間0分 1分ごとに設定可能0.1~999.9分(約16.6時間) 0.1分(6秒)ごとに設定可能
排気系 オイルミストトラップとオスミウム吸着フィルタは、ポンプに直結して排気ガスを清浄化している
オプション 四酸化ルテニウム(RuO4)昇華室、染色用グリッドホルダー、昇華室輸送容器、大気非暴露チャンバー、簡易ドラフトフード、排気ユニット
希望小売価格
(税抜)
お問い合わせ お問い合わせ
ロータリーポンプ OsO4フィルター付
電源 AC100V 50Hz(60Hz) 550W AC100V 50Hz(60Hz) 200W
全負荷電流 単相 9.0A(8.4A) 単相 5.6A(4.8A)
排気速度 200L(240L)/min 50L(60L)/min
外形寸法
(W)x(D)x(H)mm
170×520×560 170×400×580
重さ 約31kg 約18kg