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製品トピックス

2021年06月18日

SARS-COV-2(COVID-19) 関連研究用 ELISAのご紹介(IBL)


本項で紹介している製品は、研究用試薬であり、診断や医療目的に用いることはできません。


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イェーテボリ大学生物医学研究所 (スウェーデン)の Josefina Robertson 先生らは202033日から330日にCOVID-19陽性となった患者34名(内19名は集中治療が必要な重症患者)を対象として血清中NeopterinCOVID-19の重症度と関連するかについて検討をしました。この結果、血中のNeopterinは重症度が高い患者では軽度の患者に比べて2倍以上高く(42.0nmol/L vs 16.9nmol/L)、重症の全例で初回検査の血中濃度が高値であったこと、Neopterin値は経過とともに減少した一方で、重症例では高値が持続していたと報告しました。

 

Serum neopterin levels in relation to mild and severe COVID-19. Robertson J et al. BMC Infect Dis. 2020 Dec 10;20(1):942.

 

(背景)

新型コロナウイルスCOVID-19の世界的流行が続いている中、医療現場において患者の予後不良を予測する生体指標については限られた情報のみ存在しています。

 

一方、細胞免疫活性化の指標であるNeopterin 2002-2003年に同様 コロナウイルス(SARS-CoV)により流行したSARSにおいて、血中レベルは病勢、予後予測因子となると報告されていました。

 

本報告では、血中NeopterinCOVID-19重症度と関連し、高値持続と予後の関係からCOVID-19患者における予後予測に有用である可能性が示唆されており注目されます。

 

 

(紹介製品)

#82085 Neopterin ELISA

 

(関連COVID-19抗体価キット)

#82773 SARS-CoV-2 S1/RBD IgG Ab ELISA

#82774 Coronavirus SARS-CoV-2 (COVID-19) IgA ELISA

#82775 Coronavirus SARS-CoV-2 (COVID-19) IgG ELISA

#82776 Coronavirus SARS-CoV-2 (COVID-19) IgM ELISA

 

COVID-19研究コラム≫

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化では肺炎を発症し、サイトカイン・ストームと呼ばれる全身性の炎症があるとされ、血管の炎症とともに血栓症などの合併症が起こることが指摘されています。また後遺症の関係ではICU入室にともなう筋低下ICU-AW (ICU-acquired weakness)も報告されています。

COVID-19関連研究用として、酸化ストレス、T細胞活性、肺線維症、血小板活性化、ICU入室による筋低下の研究に向けたELISAキット、抗体医薬品濃度測定キットがあります。

 

・酸化ストレス関連#82086 Melatonin ELISA
T細胞活性関連#27110 Human CD134/OX40 Assay Kit
・肺線維化関連#27758 Human NapsinA Assay Kit
・血小板活性化#27736 Human APP770 Assay Kit
ICU-AW関連#29501 N-Titin 測定Kit)

・抗体医薬品PKADA関連#87321 Tocilizumab ELISA

 

是非、あわせてご活用下さい。


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本項で紹介している製品は、研究用試薬であり、診断や医療目的に用いることはできません。

topics 2021-06-18